エレベーター工事でドアを任意の位置に固定させる方法!(管理者・作業者向け)

エレベーター内の意匠シート張替えや再塗装は、定期的に行われる工事です。点検員の立会いを依頼されることもありますが、原則として有償対応となります。

操作盤の鍵は契約時にお渡ししているため、管理者側で操作することも可能です。立会いを希望されないケースもあります。

これらの作業は長時間エレベーターを停止させるため、利用者の少ない深夜帯に実施されることがほとんどです。

今回は、意匠シート交換や再塗装工事の際に必要となる操作について解説します。

エレベータードアを任意の位置に固定させる手順

① エレベーター会社へ事前連絡する

作業開始前に、必ずエレベーター会社へ連絡してください。多くの現場では遠隔監視が行われており、これから実施する操作によって故障警報や停止信号が発報されます。

連絡がない場合、点検員は通常の故障として現地へ急行することになります。

実際に、停止信号を受信して駆けつけたところ、ダイノックシートの張替え工事中だったこともありました。ドアの隙間にダンボールを詰めて強引に止めており、「来てよかった」と思う状況でしたが、事前連絡があれば不要な出動は防げます。

開始予定時刻と終了予定時刻(多少長めで構いません)も併せて伝えていただけると助かります。

また、警備会社が警報を監視している現場もあります。連絡先が分かる場合は、あわせて一報を入れておきましょう。

② スイッチボックスを操作する

管理会社からエレベーター用の鍵を借りてください。鍵がない場合や他メーカーの鍵では停止操作ができません。

非常用エレベーターのみ例外で、非常停止スイッチが鍵なしで操作できる位置に設置されています。ただし誤操作防止カバーが付いているため、破損させる場合は必ず管理者の許可を得てください。

非常停止スイッチ
非常停止スイッチ

複数台設置で乗り場ボタンが共通の場合は、「保守」または「専用」スイッチを操作します。これによりドアが全開待機となり、乗り場ボタンに反応しなくなります。

続いて「停止」スイッチを操作します。操作後、ドア機能は停止しますが、ドアはゆっくりと閉まってきます。

気づかないうちに全閉してしまうことがあります。外側からはロックがかかるため、閉まりきると開けられません。

必ずドアストッパーを使用し、全閉しない状態を作ってください。

おすすめは窓用のウィンドウロックです。ほかにもクサビやゴムホースなどを活用して固定する業者もいます。

ウィンドウロック
ドア固定例

各スイッチの機能(誤操作注意)

工事で使用するのは基本的に「停止」スイッチのみです。その他のスイッチは安易に触らないでください。

点検

点検員専用モードです。操作すると乗り場ボタンが使用不可になり、外へ出ると締め出されることがあります。

ファン

換気ファンのオン・オフ。作業に支障はありませんが、戻し忘れると後日クレームになることがあります。

戸開放

ドアを全開保持するスイッチ。ただしブザーが鳴り続けるため、深夜作業には不向きです。

各停

各階停止モード。防犯用途ですが、誤って入れると利用者から不満が出ます。

照明

照明オン・オフ。作業中に離席する場合は消灯し、必ず操作盤を施錠してください。

救出

絶対に操作しないでください。

閉じ込め救出用スイッチで、隣接号機を停止させる特殊機能です。通常の工事では使用しません。

特殊

警備連動など建物固有の機能。誤操作すると重大なクレームにつながります。初期状態を必ず写真で記録してください。

まとめ

  1. エレベーター会社・警備会社へ事前連絡
  2. 保守(専用)スイッチを操作
  3. 停止スイッチを操作
  4. ドアストッパーで固定

スイッチ操作ひとつでエレベーターの挙動は大きく変わります。作業前に全体写真を撮影し、復旧時に必ず確認してください。

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